コラム 2022/09/27
「超音波溶着器ってどうやってくっつけているの?」 超音波溶着器のしくみ
「超音波溶着器ってどうやってくっつけているの?」
という質問をよくいただきます。
超音波溶着器を使って素材を溶着する(くっつける)仕組みについて、解説します。
1.超音波溶着器の使い方
2.超音波溶着器の仕組み
1.超音波溶着器の使い方
弊社で販売している超音波溶着器キュッパの使い方を説明します。
①電源をいれてハンドピースを持ちます。
②ハンドピースに溶着したいパックやフィルムなどを差し込み、数秒にぎります。
③完了です。
【動画】https://youtu.be/TFdqpQqMp0Q
2.超音波溶着器の仕組み
超音波溶着器は、超音波で素材を溶かしてくっつける機械です。
では、超音波とは、何か。
超音波とは人間の耳には聞こえない高い音のことを言います。
よくイルカが超音波で海の中で会話している、なんて言いますよね。
そして、音は、振動でもあります。
振動がいろいろな物質を通して、耳に到達することで聞わり、音として認識されます。
超音波は1秒間に2万回以上振動する音のことを言います。
つまり、すごーく速い振動が発生しているということです。
この超音波振動で摩擦熱を発生させ、その摩擦熱で素材を溶かしてくっつける、
というのが超音波溶着器の仕組みです。
弊社の超音波溶着器キュッパ、またはリニアキュッパでは
ハンドピースの先端にあるホーンと呼ばれる金属部から1秒間に5~6万回の超音波が発信されます。
摩擦熱で素材を溶かしてくっつける仕組みのため、
超音波溶着器でくっつけることができる素材は、“溶ける素材”です。
例えば、プラスチックなどの樹脂製品や、布はポリエステルや不織布などの化学繊維素材です。
一方で、天然素材や天然繊維は、超音波溶着での溶着が難しいです。
【溶着できるもの、できないもの】
-生地、繊維
〇溶着可: ポリエステル、アクリル、ナイロン等の化学繊維
✕溶着不可:綿、レーヨン、ウールなどの天然繊維
-包装資材
〇溶着可:プラスチック容器(PP, PET, OPS等)、不織布 など
✕溶着不可:紙、パルプなどの天然素材
※素材構成や形状によっては、溶着結果が上記とは異なる場合があります。
超音波溶着の活用方法の一つに、いたずら防止があります。
超音波溶着は素材を溶かしてくっつける、ため開封時には必ず開封跡が残ります。
開封跡が残ることで、未開封か開封されたものなのかが一目で分かります。
この特徴を活かして異物混入防止やイタズラ防止をすることが可能です。
フードパックやブリスターパックの包装によく使われます。
超音波溶着器は、熱ではなく、超音波振動で素材を溶かしてくっつけます。
そのため、安全性も高く、電源を入れたらすぐに使うことができ、
また、熱溶着では難しい、分厚いもの(2㎜程度まで)の溶着も可能です。
弊社ではお客様の持っている資材が溶着可能かどうかの、テスト依頼も承っています。
是非活用ください。
弊社で販売している超音波溶着器
超音波溶着器キュッパ
https://asahi-sg.co.jp/products/quppa/
超音波溶着器リニアキュッパ
https://asahi-sg.co.jp/products/linearquppa/
【お問い合わせ】
https://asahi-sg.co.jp/inquiry/
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