自己破産後でもOKのカードローンはある?借入成功するコツ

そう簡単にできるものではないのですが、カードローンの利用者の中には必要に迫られて自己破産の選択をする人もいるでしょう。
自己破産は債務整理の中のひとつで、免責という借金への責任を免除してもらう方法による借金が払えなくなった時の最終手段になります。カードローンも、もちろん対象となります。
自己破産は、一般的に今後借金ができなくなるといわれています。そのため、「自己破産後でお金がない!借入が新たにできずに困った!」という状況に陥っている方も少なくありません。
自己破産をするとローンが組めなくなるという口コミから「ローンも組めないのだから、カードローンの利用は不可能だ」と思い込みがちです。
しかし、自己破産した後はお金を借りることはできないのかといえば、必ずしもそうとは限りません。その後の状況や申込先によっては、即日でお金を借りることはできます。
そう、自己破産でもお金を借りられるのです!しかも、ケースによっては自己破産1年で融資を受けられる場合もあります!
ただし、お金を借りるためにはある一定の条件をクリアしている必要があります。自己破産でも借りられる業者や、借りるための条件などをご紹介します。自己破産後に借入を考えている人は要チェックです。
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自己破産のどういう状況ならばお金を借りられるのか、借入先はどこなのかを、自己破産というものについても含めて説明します。
まずは自己破産について正しく知ることが大切
自己破産は、債務整理の中のひとつ。債務整理は、借金が支払えなくなったことを裁判所や債権者(銀行や消費者金融など)に認めてもらい、返済の軽減をしてもらうように行う手続きのことです。
裁判所の司法統計によると、令和2年度の破産者の新受件数は78,104件数です。カードローンに限定した数ではないのですが、実際にこれだけ多くの破産者がいることがわかります。
ちなみに、自己破産は申し立てればすぐに認められるわけではありません。ケースにもよりますが、長くて1年以上かかる場合もあります。自己破産をすぐにおこないたいと考えている方も、ある程度は期間が必要だということを覚えておきましょう。
債務整理でお金を借りるのは実は厳しい。自己破産のデメリットを知る
よく自己破産すると人生の終わりのように考える人がいますが、あまり悲観的になるのは良くないです。確かに金銭的なやりくりでの失敗が原因でしょうが、人生をやり直しするためにある法的手段です。
自己破産は、カードローンでの失敗のやり直しの手段になる債務整理の中のひとつの方法です。債務整理は3つの方法があり、それぞれに手続きが必要です。手続きにより借金額が減ったり無くなったりしますが、基本的に弁護士や司法書士などの専門家の協力が必要になります。
債務整理の方法(手続きの種類)
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
その中の最終手段といわれる自己破産は、借金を免除(免責)してもらえる方法になります。裁判所に免責許可を確定されれば、カードローンの返済をしなくてよくなるということです。
しかし、自己破産にはいくつかのデメリットがあります。
- 財産を清算する必要がある
- 一定期間特定の職業に就けない
- 信用情報機関に自己破産の記録が一定期間残る
また、銀行カードローンは口座凍結されるというデメリットがありますので、預金残高がある場合は弁護士へ自己破産の依頼をする前に出金しておきましょう。
自己破産者がお金を借りられない理由は信用情報機関に記録があるから
自己破産を含む債務整理はお金を借りることができないといわれる理由は、各金融機関がカードローン等の申込時に審査で信用情報の記録をチェックするからです。信用情報は、個人の過去のクレジットやローン等の契約や利用記録のことを指し、融資をするのにその個人がどれだけ信用できるのか、審査の判断材料になるものです。
信用情報を記録している信用情報機関は3機関あり、銀行や消費者金融はそのどれかに加盟登録して信用情報の照会や登録を行います。
自己破産は、手続きを行うと信用情報機関にその旨が記録されてしまい一定期間残ることになります。そのため、どのカードローンに申し込みしても自己破産の事実がわかってしまい、融資できないと判断されて審査に落ちるという結果になってしまうのです。
自己破産の記録が残る期間は、それぞれの信用情報機関で違います。
信用情報機関 | 自己破産の記録保有期間 |
---|---|
株式会社日本信用情報機構 (JICC) |
当該事実の発生から5年を超えない期間 (契約日2019年9月30日以前) 契約継続中及び契約終了後5年以内 (契約日2019年10月1日以降) |
株式会社シー・アイ・シー (CIC) |
契約期間中および契約終了から5年間 (免責許可決定が確認できた会社によるコメント登録がされた報告日から5年間) |
全国銀行個人信用情報センター (KSC) |
当該決定日から10年を超えない期間 |
(2021年10月6日現在)
ここにある期間は自己破産に関係した記録期間であり、一般的な契約内容や利用状況の記録は、基本的に契約終了後5年間は残ることとなります。自己破産に関しては、自己破産が決定して債権者への連絡と手続きが済めば契約も終了したことになるため、この期間を参考にしてもらえばいいです。
ちなみに任意整理や個人再生の記録は、信用情報機関により記録の仕方が違うので記録期間が変わってきますが、それでも5~10年間は記録が残ることになります。
実際にはブラックリストというものは存在しませんが、この期間がよくブラックといわれる状態になります。絶対ではありませんが、この間にカードローンに申し込みしても審査に落ちる可能性は大きいです。この状態になると融資を受けるのは難しくなってしまうでしょう。
さらに、審査に通りたいのであれば、無闇に申し込みをするのはよくありません。審査に落ちてからすぐに申し込みをしてしまうと「申し込みブラック」という状態になります。よく言われる「絶対通るおまとめローン」というのは、難しいでしょう。
信用情報機関に記録が残っている間は、基本的に新たな借金はできないと思っておいたほうがよいかもしれません。
自己破産したら今支払っているローンはどうなるの?
自己破産をするとあらゆる免責許可が得られます。ローンの残高についても例外ではありません。任意売却や競売にかけられることにはなりますが、ローン自体は払う必要はなくなります。しかし、ローンの支払いが終わっていない自宅や車は競売にかけられたり、任意売却を迫られるため手元から無くなってしまいます。
そのため、今利用している自宅や車を自己破産後は利用できなくなる場合がほとんどです。自己破産をしたらローンを一切払わなくてよくなりますが、使っていたものを没収されてしまうのです。自己破産をすれば、ローンはなくなりますが今までの生活を捨てなければならない可能性もあります。
本人以外の家族には影響はないと言われていますが、車や自宅が使えなくなるという点では大きな影響を受けてしまいます。場合によっては、今までの生活が180°変わってしまうことも。家族がいらっしゃる方は特に慎重に判断した方がよいです。
また、自己破産をすると近所や友人や知人に知られると気まずくなってしまうことも。経済的にも生活的にも人間関係的にも、環境を激変させてしまうのが自己破産です。自己破産はとてもありがたい制度ですが、気軽に利用するものではないということを覚えておきましょう。
自己破産後でもローンを組める!
「自己破産後だけどローンを組めた!」そんな口コミを見て驚いた方はいませんか?前述したように、自己破産をすると信用情報機関に記録が残ります。
しかし、この記録は5〜10年で削除されます。つまり、自己破産をしても5〜10年経てば融資を受けることもできますし、カードローンを契約することも可能なのです。
「車のローンを組めた」「カードローンで借入できた」などの口コミは嘘ではなく、自己破産に関係した記録が消えたからということです。とは言っても、融資を申し込んだ時点の収入状況によってはローンを断られる場合もあります。
自己破産後、5〜10年経過しているから必ずローン審査をクリアできるというわけではないので注意をしてください。
記録期間が重要。自己破産の時期を覚えていない時は情報開示で確認
もし自己破産の手続きをしてから時間が経ち、「今の自分の信用情報がどのようになっているのかわからない、心配だ」という人は、手数料は必要ですが自分の信用情報を開示請求することで知ることができます。
信用情報機関 | 手数料 | 申込方法 |
---|---|---|
JICC | 1,000円(税込) 現金500円(税込/窓口のみ) ※郵送オプションを利用する場合は、別途手数料必要 |
スマートフォン 郵送 窓口 |
CIC | 1,000円(税込) 現金500円(税込み/窓口のみ) |
インターネット 郵送 窓口 |
KSC | 1,000円(税込)+コンビニでの事務手数料(本人開示手続き利用券) | 郵送のみ |
※窓口は、状況により利用できないことがあります
※JICCでは、状況により郵送手続きの利用ができない場合があります
開示請求先がわからない時は、自分が借り入れ、自己破産をした金融機関の契約書やサイトにある同意事項を見ると加盟先がわかります。
申請後の回答方法によっては時間がかかってしまうのですが、もし時間がある場合は、開示請求して自分の信用情報の記録を知ると申込先を検討する参考になるでしょう。
また、自己破産の免責決定の通知が何らかの理由により債権者に連絡が入らなかったがために、自己破産の記録が信用情報に記載されなかったという事例もあるそうです。この場合、最悪、契約と延滞等の記録が残っているかもしれません。
できれば新たにローンの申し込みをする前に、自分の信用情報を確認することをおすすめします。
自己破産した時期と今の状況を見極めてから申込先を選ぶ
申込先については後で説明しますが、自己破産の後の信用情報の状況により、申込先を検討した方がお金を借りられる確率が上がります。金融機関によってカードローンの審査に特徴があるため、闇雲に借り入れの申し込みをしても審査に落ちるだけです。
ましてや自己破産者はお金を借りるのが難しいです。審査に通る確率を上げるためにも、申込先はよく考えた方が良いです。
ちなみに任意整理や個人再生は、手続きが終わってもそこからまだ残りの借金の返済があり、借金の返済が終わるまでが債務整理中や任意整理中ということになります。そのため、対応や申込先が違ってきます。
自己破産の手続き途中でお金を借りると自己破産ができなくなる
自己破産は、裁判所に申し立てをして自己破産が認められればそれで終了となります。しかし、勘違いや急いでいて免責許可が下りてなくてもお金を借りようとする人がいます。
自己破産の手続きの最中ならば厳しくてもお金を借りるのはやめるようにしましょう。
実は、法律的にはお金は債務整理中でも借りられます。ただし、手続き中にお金を新たに借りたことがバレてしまうと、裁判所から自己破産の免責許可がおりなくなる可能性があります。個人再生も同様で裁判所の手続きが必要ですが、バレると同じように棄却される恐れがあります。
自己破産の手続き中は経済的に大変なことが多いですが、手続きを始めると該当の借金の返済の催促は止まります。その分、なんとかやりくりして新たな借り入れをしないようにしましょう。
「自己破産後、お金がないのは困るから今のうちに借りておこう!」「生活費のお金がないからカードローンを利用しよう!」と、思う気持ちはよくわかりますが、我慢しましょう。
自己破産した借入先には二度とお金は借りられないため申し込みしない
自己破産した後のカードローンの申込先の検討するのに、注意しなければいけないことがあります。自己破産の記録が信用情報機関から消えたとしても、自己破産をした金融機関では今後一切審査に通らないという件です。
各金融機関などでは、信用情報機関とは別に自己破産した記録が社内に半永久的に残ることになります。そのため、その金融機関では何年経とうが審査に通ってお金を借りることはまずできないと考えてください。
また、銀行でもカードローンの保証会社として消費者金融が関わっていることもあるため、銀行へ申し込みする場合も注意が必要です。
今後、カードローンの申込をする際には、今まで利用したこのない消費者金融に申し込みをしましょう。
手間なこともありますが、お金を借りるには大切な内容で、ここを間違えて急いで見込みのない借入先に申し込みすると更に困難な状況になり兼ねません。適当に申し込みするのではなく、しっかりと自身の状態を理解してから取り掛かりましょう。
ローンを抱えたまま自己破産をするとどうなるの?
自己破産をするとあらゆる免責許可が得られます。ローンの残高についても例外ではありません。破産をすることで、ローンの名義人はローンの返済から解放されます。ただし、そのローン残高は連帯保証人に請求がいってしまいますので注意をしましょう。
では、ここで一つ疑問が残りますよね。払い終わっていない自宅や車などはどうなるのでしょうか?実はそのまま使い続けることはできません。自己破産をすると、持っている財産は基本的に競売にかけられます。20万円以上の財産が差し押さえとなりますので、高価なブランド品や衣類も競売対象となります。もちろん不動産なども同じです。
そのため持ち家や自家用車は結果的に失うことになります。持ち家だった場合は、自己破産をすることで住む場所がなくなってしまうということです。自己破産をしてお金がない状態で、新たに家を探すのは簡単ではないでしょう。
「自己破産をしたらローンを払わなくて済む!」と、安易に考えないほうがいいでしょう。しかし、自己破産をするのは絶対にダメというわけではありません。自己破産をすることで、返済から解放され新しいスタートを切ることができます。
自己破産のメリット、デメリットを理解してから判断するようにしましょう。
自己破産でも借りれる?消費者金融カードローンは破産情報が消えればOK
法律の上ではお金は債務整理中でも借りられるのですが、現実はなかなか難しい問題です。
信用情報を見ると、その人が借金をどのようにして返済しているのかが履歴でわかります。
お金を貸す側からすれば、借金がなかなか返せない人にお金を貸したくないというのは、個人でも考えることです。それを事業としている企業ならば、なおさらです。
自己破産記録が消えて即日融資希望なら条件的におすすめはプロミス
もし自己破産手続きから5年ないし10年以上過ぎて記録が消えていれば、銀行や消費者金融での借り入れの可能性が出てきます。
その中で即日融資を考えるならば、銀行は即日融資を行っていないため、消費者金融がおすすめです。銀行は消費者金融よりも審査が厳しいという口コミも
大手消費者金融では、金利や限度額はこのようになっています。
消費者金融名 ブランド名 |
限度額 | 金利 |
---|---|---|
アイフル (キャッシングローン) |
800万円 | 3.0~18.0% |
アコム | 800万円 | 3.0~18.0% |
プロミス (フリーキャッシング) |
500万円 | 4.5~17.8% |
SMBCモビット | 800万円 | 3.0~18.0% |
レイク ALSA | 500万円 | 4.5~18.0% |
限度額は、最初の申し込みからここにあるような金額を借りられることはまずないので、あまり比較せずとも構いません。
金利に関しては、最初は上限金利での借り入れになることがほとんどなので、上限金利で比べるようにしましょう。
これらの条件から見ると、プロミスがおすすめといえます。
プロミスがおすすめの理由
- 上限金利が他社よりも低い
- 30日間無利息期間がある(初めての方が対象)
- アプリでの申し込みができる
- 即日融資も可能
大手消費者金融の金利や限度額を比較すると差異はないように見えますが、0.2%でも実際に返済をするとなると大きく違ってきます。また、無利息期間は他社にもあるので同じように感じますが、期間中の返済にもよるものの、このサービスがあるのとないのとでは返済総額が大きく変わってきます。
即日融資に関しては他でも同様ですが、可能でもタイミングによっては翌日以降になることもあるので、その点は理解しておく必要があります。
他にも、在籍確認にも特徴があります。在籍確認は、申込者が申告した会社に勤めているかどうかを電話をして確認することです。もちろん、消費者金融からの電話だとわからないように個人名で電話がかかってきます。
必ず行われることですが、事情によりどうしても電話が難しい企業が今は増えているため、プロミスでは申込後すぐにその旨を相談すると対応を検討してくれます。
プロミス審査で詳しく解説していますので是非ご覧ください。
審査そのものの内容は、公になっていないため比較することはできません。また、審査は個人の状況で大きく判断が変わります。そのため、ここで説明している内容は、借り入れの条件やサービスでの比較になります。
審査を考慮するならば、申込先は自分の状況をよく考えて検討してください。
審査に不安ならプロミス!審査通過率は業界トップクラスで、新規の借入に積極的です。web完結なら最短即日融資も可能&もちろんバレ対策も充実。アルバイト、パート、学生もOK!
あと
審査がある以上絶対にお金が借りられるとは限らないことは知っておく
「自己破産でも借りれる金融会社がある!」「誰でも簡単に融資が受けられる」なんていう口コミを見て、「自己破産でもお金を借りるのは簡単なんだ!」なんて思った方もいるかもしれません。しかし、世の中はそんなに甘くありません。
自己破産の記録が消えればお金を借りられる可能性が出てくるのは確かですが、絶対ではないことは知っておかなければいけません。その理由として審査があることと、審査の中でスーパーホワイトの場合も審査に落ちやすいと言う点です。
スーパーホワイトとは、クレジットも含めた今までのカード利用履歴がないことです。まだ成人して間もないならばあり得るのですが、ある程度の年齢を重ねた人が今の時代、例えば自動車ローンやクレジットカードなどの利用を全くしたことがないという人はほとんどいないでしょう。
金融機関では信用情報が契約終了後5~10年経てば履歴が消えることを知っているため、間近にどのカードも利用がなければ、以前にブラックと呼ばれる内容の状態があり、その後履歴が消えたのではないかと判断する可能性があります。たとえ実際に借金をしたことがなくてもです。
カードローンの審査は、申込先がどこであろうと必ずあります。そして、審査判断は金融機関によって違います。どんなに条件が良くてもどんなに収入が多かろうとも、絶対に審査に通過してお金を借りられるとは限らないことを理解しておく必要があります。
自己破産後1年で融資を受けられる可能性もある
自己破産後、多くの場合は5〜10年後に利用可能ですが、場合によっては1年後でも融資を受けられるケースもあります。さらに、その時の収入状況によっては自己破産後でも即日キャッシングを受けられる可能性もあります。
ただし、消費者金融も審査には慎重になっているため「返済方法が明確になっているか」「借り入れ希望額はどれくらいか」によって通るか通らないかが変わってきます。
どうしても借り入れが必要な場合は、生活の再建に成功していることをアピールし、借り入れ額も少額なら試しに審査に申し込みをしてもよいでしょう。
自己破産した本人の家族はどうなるの?
自己破産した本人がカードローンの申し込みは難しくなるという、説明をしましたが家族はどうなのでしょうか?実は自己破産によって影響が出るのは本人だけです。たとえ配偶者であったとても自己破産による影響はないとされています。
そのため自己破産後にどうしてもカードローンを利用したい場合は、家族に相談してみるのもよいでしょう。ただし、家族の名義でカードローンを利用しても返済義務は当然ながら発生します。家族名義で融資を受ける場合は、その後に返済できる目処はあるのかをよく考えてから利用しましょう。
また、家族の信用情報などに影響はありませんが、生活には大きな影響があります。
自己破産中でもお金を借りる方法はあるがハードルが高い
自己破産の後5~10年経ち、記録が消えればカードローンの申込先は広がり、審査に通る可能性も高くなります。上記で説明したように、絶対ではないものの大手消費者金融でもお金を借りることはできるでしょう。
しかし、まだ自己破産の記録が残っている場合は状況が変わります。それでもお金を借りることは可能です。ただし申込先は限られ、また、審査のハードルも高く厳しいことは確かです。
中小消費者金融ならば自己破産履歴があっても借りられる可能性がある
もし、自己破産手続きから5年が経過しておらず、信用情報に自己破産の履歴が残っていると、申し込みしても審査に通る可能性はほとんどありません。
ただし、中小消費者金融ならば審査に通る可能性がないわけではありません。
その理由としては、中小消費者金融は、過去の記録よりも現在を重視する傾向があるからです。消費者金融によっては即日融資も可能です。ネットで見かける「ブラックでも借りられる」という情報は、ここの部分になります。
中小消費金融の一例
- アロー
- エイワ
- アルコシステム など
多くの中小消費者金融は、対面や電話で直接申込者と話し、その人の現状を見て返済ができるかどうか融資の可否を判断します。よく口コミで収入や支出についてしつこく聞かれるという話があるのは、この点からです。
ただし、これも必ずお金が借りられるわけではなく、審査に通ればの話です。当然、過去の履歴から審査そのものは厳しく、返済が難しいだろうと見られれば審査に落ちます。
審査が厳しかろうと返済の目途がありお金を借りたい時は、中小消費者金融での申し込みを検討するのも方法のひとつです。
どうしてもお金を必要な時は公的支援や別の収入方法を見つける
中小消費者金融からお金を借りることもできない場合、どうしたらよいのか困るかもしれません。思考が止まると悪いことを考えてしまいかねません。しかし、方法はまだあるため、闇金や違法行為だけはやめてください。
生活そのものが厳しい場合は迷わずに公的支援を求めることも大切
生活が困窮するような状態ならば、別の方法でお金を借りることを考える必要があります。その代表として公的支援があります。公的支援の他にも担保になるものがあれば、それを活用することも可能です。
- 生活福祉資金貸付制度
- 年金担保貸付制度
- リバースモーゲージ
- 保険契約者貸付
- 生活サポート基金 など
これらは、即日融資は難しいですが相談によっては低い金利で借り入れすることができます。もちろん、消費者金融とは違いますが、相応の審査や相談があるので絶対ではありません。
この中で一番お金が借りられる可能性があるのは、生活福祉資金貸付制度でしょう。公的支援にあたる生活福祉資金貸付制度は、生活困窮者向けの貸付制度のため、債務整理中だったり他の借金にお金を使ったりはできませんが、生活に困っている場合は申請することができます。
自己破産の免責確定後ならば、状況によっては申し込みできます。申し込み、相談先は各自治体の社会福祉協議会になります。
どちらかといえば高齢者向けとなっているのが、年金担保やリバースモーゲージです。リバースモーゲージとは、自宅を担保にして生活費を借りることです。債務者(借入者)が亡くなってから担保の自宅を処分して返済に充てる借入方法です。
保険契約者貸付は、契約している保険の解約返戻金を担保にお金を借りることです。対応している保険に加入していることが必要ですし、契約者しか使えないシステムのため、利用するのは難しい人もいるでしょう。
生活サポート基金とは、多重債務者、収入のない人など経済的に困窮している人の支援の事業を目的とした一般社団法人で、社会的弱者のために低金利での貸し付けを行っています。ただし、連帯保証人が必要だったり、対象者が関東圏のみで全国に対応していなかったりなど、誰もが申し込みすることができないのが難点でしょう。
身近なものを処分すれば一時しのぎにはなるが可能ならば働く方が良い
自己破産をしても仕事はしているはずです。ただ、労働環境が良くなくて収入面で厳しいような状態ならば、別の就職口や収入を得る方法を検討する必要があります。
また、身近に処分できるものがあれば、それを売ってお金に変えることも一時しのぎではあるものの有効です。取り立てての形になりますが、収入を得る方法としてはいくつかあります。
- 質屋
- ネットショップ
- 在宅ワーク・YouTubeなどの副業
- 日雇いバイト
- 治験のバイト
治験のようにまとまったお金が手に入る方法もあれば、在宅ワークなど少額収入から始まる方法もあります。それぞれにメリットデメリットがあります。YouTubeも有名人のような稼ぎになるのはごく一部で、多くの人はなかなか高収入までにはつながらないため、ある程度の覚悟が必要です。
ただし、今はサラリーマンでも副業を認められている会社もあるように、収入を得る方法は増えてきている状況です。自分に合った方法を見つけるのは容易ではないでしょうが、必要な金額によってはこれらの方法も一案ではないでしょうか。
闇金のターゲットは自己破産者!絶対に借りてはいけない
上項で、中小消費者金融でも借り入れられる可能性があることを説明しましたが、実は申し込みする前に注意があります。
中小消費者金融は大手ほどの知名度がないため、多少名前の知られた企業もあるものの企業名すら知らない人もいるでしょう。そのため、闇金との見分けができなことがあります。借り入れの申し込みをする前に、正規の企業かどうかをよく調べてから申し込みをするようにしてください。
- 金利が法律に則っているか
- 貸金業者として行政への登録番号があるか
- 貸金業協会に加盟しているか
- 悪徳業者としての情報はないか
- 審査はあるか
闇金と中小消費者金融との見分け方としては、これらが参考になります。闇金は、多重債務者をターゲットにすることも多いため、申込時に「審査がない」「審査が甘い」ということが多いです。どんな小さな業者でも審査は必ずあるので、あまりに甘い言葉で誘ってくる業者は避けるようにしましょう。
経済的に困ると闇金から借りてしまおうと考える人もいますが、闇金から借りるとさらに深刻な事態に陥りかねません。絶対に闇金からはお金を借りないでください。特に「自己破産後でも即日キャッシングOK」などと、キャッチコピーを掲げている会社は要注意です!
自己破産後に借入ができる消費者金融は多数存在します。実際に自己破産後に借入を利用している人もいます。ただ、簡単に無条件で貸してくれる消費者金融は存在しません。その点を十分に注意しましょう。借金をせっかく免除してもらったのに、さらに苦しい思いをするかもしれませんよ。
自己破産してもお金を借りるのは可能。ただしよく考えることが大切
自己破産とは、債務整理の中のひとつで財産処分などのデメリットはあるものの、借金そのものはなくなります。そのため、自己破産は広範囲で見るとお金を借りることができます。しかし、自己破産の手続き中は、お金を借りることはできません。もし行ってバレたら自己破産の免責がおりなくなってしまいます。
自己破産決定後で信用情報の自己破産の記録が消えていない場合は、銀行や大手消費者金融での借り入れは厳しいでしょう。借入先は限られるため、よく考えて申し込みをしましょう。闇金との見極めも大切です。
それでもお金を借りられず生活が苦しいのであれば、他の債務整理と違って借金そのものはなくなっているので、公的支援や収入方法を検討するなど別の方法を検討してみてください。繰り返しますが、闇金だけは手を出さないようにしましょう。
一番良い方法としては、信用情報に自己破産の記録が消えた後にお金を借りることです。その場合は、絶対ではないものの大手消費者金融での即日融資も不可能ではないでしょう。自己破産でも借りられるカードローン会社はあります。ご自身の収入状況を客観的に照らし合わせてから、借入を検討してください。
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